この所、天候が安定して来たように思いますが、これから撮影の機会が増えて来ると良いですね。そこで早々にモカのパパさんと連絡を取って10月31日に嬬恋まで行って来ました。丁度夕方の5時前に現地に着いて、まだ明るい中でセットアップを開始したのですが、空はドン曇り。 結果、8時過ぎに雲が切れ始めて、撮影開始は9時過ぎてからになりました。丁度雲が切れたところにモカのパパさんも来られ、タイミングよく撮影準備をされていました。

       IC1805(ハート星雲)
ハートweb
        FSQ130ED+F3Reducer+Astrodon LRGB
        QHY16200    ℃  
        L:5min x 6 、RGB:5min x 4(2x2ビニング)

IC1805の撮影終了後にCamera Control Windowを見ると、何とCoolerがオフになっているのを見つけてしまいました。その時は諦めてしまったのですが、帰宅後、一応画像処理を進めてみたのでアップします。
温度が特定できないので、ダークなしで処理してみると、ホットピクセルがあまりにも多くて使えない状況でした。そこで、当時の外気温(+4℃前後)と同程度にカメラを冷やし(冷蔵庫の冷蔵室で)、Coolerオフでダークを作成してみました。このダークを使用した結果は、適度に合っていた様です。細かく見るとホットピクセルの分だけ黒点になって現れているのですが、何とか目立たない様にはなりました。
一方、コンポジットはSI8で行っているのですが、今回はRGB各画像がうまく重ならず(部分的にずれる)、PixInsightのStar AlignmentとImage Integrationを使って見ました。実用は初めてですが、歪んだ部分のズレを矯正して合わせ込むところは流石ですね、感心しました。

        M78
M78-3塵取web
        FSQ130ED+Astrodon LRGB
        QHY16200  -20℃  
        L:5min x 10 、RGB:5min x 4(2x2ビニング)

最近の私の撮影方法では、基本的に周辺減光が発生しない状況(比較的小さなセンサーを使用するとか、光学系を絞るなど)で撮影し、なるべくフラット画像は作成しなくて済むようにしているのですが、F3ReducerとQHY16200の組み合わせでは、センサー前の窓枠で影が出てしまうので、IC1805の方はLEDパネルでフラットを撮っています。今までの経験で、スカイフラットの方が合う様なのですが、半分諦めていた画像なので、サクッと撮ってみた結果、適度に合っていたので助かりました。

使用したソフト
撮影   :MaxImDL6.2
ガイド   :MaxImDL6.2 
画像処理:SI8(ダーク減算、フラット補正、カブリ補正)、PixInsight(コンポジット)、PScc(画像強調他)


これから先も天候が安定すると良いのですが、如何なりますか・・・