先ずは本格的に長焦点を始める前に、マルカリアンを若干アップ気味に撮る計画で、FSQの直焦点にQSIの組み合わせを準備して、2月1日にいつもの朝霧高原に出かけました。今回は併せてガイドの精度向上を狙って、赤道儀のPEC機能を使い(今までは使ってませんでした)更にオートガイドを組み合わせてどうなるか試してみました。
現在メインに使っているCRUX200HDA(ハーモニックドライブ)は多機能なんですが、タカハシの赤道儀と操作性がかなり異なることもあって、使い切れて無いのが現状。 漸く慣れて来たので、これから少しづつ使い込んで行こうと、先ずはPEC機能を作動させてみました。
やってみれば操作は至って簡単で、通常のガイドを行っている時にPECの学習機能をピリオディック2周期(20分程度)動作させると、自動的にPECが作動するようになっていました。効果は明らかで、MaxImDLのガイドグラフを拡大すると見えてくる多少のうねりも無くなってしまいました。もっと早く使えば良かった。
と言う事で、マルカリアンが上がって来るまで、同じ光学系でカモメの頭の撮影と、スカイフラットの撮影を開始しました。
IC2177
FSQ130ED+Astrodon LRGB
QSI683 -30℃ L:5min x 8、RGB:5min x 2
今回はスカイフラット用の拡散板として、スーパーの袋から白色アクリル板(1mm厚)に変更してみた所、家で画像処理を始めて分かったのですが、明らか過補正になっていました。 如何に後処理するか悩んだ末、よくよく考えてみると、FSQの直焦点に4/3CCDですからイメージサークルのほんの一部しか使って無いので、フラット補正なしで処理をしたところ、特に問題無く進められました。
マルカリアンのちょっとアップ
FSQ130ED+Astrodon LRGB
QSI683 -30℃ L:5min x 8 + 15sec x 8、RGB:5min x 4
こちらの方はL画像の短時間露光を加えてありますが、元々星が多くないので、出来れば先ほどのカモメの方が効果があったなと思うのですが・・・ カモメを撮る前は覚えていたのですが、すっかり忘れて次に進んでいたので、ここではパス。
マルさんもアクリル板でスカイフラットを撮られて、過補正について書かれていましたが、アクリル板に何かあるのでしょうか? 光学的には大差ない様に思うのですが・・・ 次回はスーパーの袋に戻してみます。
コメント
コメント一覧 (4)
PECって、オイリオディックエラーをキャンセルしてくれる仕組みですね。極軸が正確に合わせられていてPECがあれば最強ですね。
かもめは滑らかで美しいですね。自分の派手な仕上げが恥ずかしい。(;^_^A
スカイフラットで過補正になる件ですが、結局、拡散板をかませた時点でライト撮影と条件が変わってくるからなのかなと思ったりするのですが、対策が見当たりません。いっそ、星のすくないエリアを拡散板なしでディザガイド撮影してメディアンを使ったコンポジットでフラット画像を仕立てたらどうかなと思ったりしますが、ダメだろうな。
エイイチさんの書かれたように周辺減光の少ない光学系で、フォーサーズ程度のセンサー撮影ならフラットなしが最強かもしれませんね。
エイイチ
がしました
スカイフラットに関するマルさんとのコメント、すごく参考になります。
私も今度スカイフラットに挑戦してみようと思います。
実は810Aでの試し撮りしたのですが、やっぱりフラットが合わなくて悩んでいます。
これが上手くいったら、810Aの使用頻度が断然上がるのですがね~。
エイイチ
がしました