12月の4日、5日と天候が良さそうなので連チャンで撮影に行って来ました。目的は2台の冷却CMOSカメラを同時に一台のPCで動作させる・・・と言う事で実験してみました。結論から言うと「使えました」ですが、結構扱いが難しいと言う印象です。
と言う事で、事前のテストを実施。
PC:パナのLet’sNote CF-SV
システム1:ε-160EDにASI6200MMProを取り付けてMaxImDLで撮影
システム2:AposonnarにASI183MMproを取り付けてSharpCapで撮影
MaxImDLはASCOM経由で接続されるので、設定画面は以下の様になり、
Camera2


EFW ID
カメラは機種名で選択が出来ますが、フィルターがID0とID1と表示されるので表示と動作を確認する必要がありますね。これはSharpCapも同じでした。以下、SharpCapの設定画面
SC Camera

SC EFW
SharpCapはASCOMでもDriver直接でも接続できるので、今回はDriver直接で接続。フィルターはMaxImDLと同様にID0とID1なので事前確認が必要。

と言う事で、4日は琴川ダムで、イプシロンはIC433クラゲ星雲を、Aposonnarはオリオン狙いで撮影開始しました。撮影終了後、一休みして、今度は嬬恋に移動しハルのパパさんと合流。そこで今回の撮影内容を説明して画像を確認したら・・・とんでもない事に気が付いたんです。

何とフィルターの誤動作が発覚。 一晩の撮影が全滅でした。

ID番号で合わせたはずのフィルターでしたが、ASI6200のタイミングでASI183のフィルターが動作していた様です。後で確認した結果ですが、ID0とID1がそれぞれどちらのフィルターに対応するかは、カメラの接続とかPCの状況で変わる様です。ID3とかID4が附番される場合もありました。
5日の夜は、フィルター枠の数がたまたま違うので、(6200が7個、183が8個)それを撮影ソフト上で確認しながら撮影を行いました。

結局、5日の夜も4日と同じ被写体で・・・
      IC433クラゲ星雲(LRGB+Hα)
クラゲ星雲1web
      ε-160ED+Astrodon LRGB Filter + Astrodon Hα Filter(5nm)
      ASI6200MMpro Gain:100 Ofset:50
      L:5min x 16 RGB:各5min x 4(2 x2 ビニング)Hα:5min x 6
      Mount:CLUX200HDA
      Guide:GT-40 + Ultrastar + PHD2
      Software:PhotoshopCC、FlatAidePro、StellaImage8

      IC433クラゲ星雲(SAO)
クラゲSAOweb
      ε-160ED+Astrodon SAO Filter (各5nm)
      ASI6200MMpro Gain:100 Ofset:50
      SⅡ:5min x 7 Hα:5min x 6 OⅢ:5min x 8
      Mount:CLUX200HDA
      Guide:GT-40 + Ultrastar + PHD2
      Software:PhotoshopCC、FlatAidePro、StellaImage8

明け方まで晴れていたので
      レナード彗星(C/2021 A1)
レナード彗星web
      ε-160ED+Astrodon LRGB Filter 
      ASI6200MMpro Gain:100 Ofset:50
      LRGB:各5min x 5
      Mount:CLUX200HDA
      Guide:GT-40 + Ultrastar + PHD2
      Software:PhotoshopCC、FlatAidePro、StellaImage8

Aposonnarはオリオンを狙っていましたが、途中で結露してしまい、事実上ちゃんとした画像にはなりませんでしたが、フィルターの動作は正常でした。兎に角今回はめちゃくちゃ凹んでしまったので画像処理もほどほどで終わらせてしまいました。

今回のカメラ/フィルターワークですが、出来ないことは無いですが、お勧めできる方法では無さそうですね。また、ディザガイドは出来ないし・・・