星より機材

天体写真いつまで経っても暗中模索

前回アップしてから何と3ヶ月も過ぎてしまいました。 その間、8月末に遠征には行ったのですが、天候が安定せず成果なしでしたので、今回こそは気合を入れて・・・
10月6日、久々に晴れそうなので、GPVを見ながら須走五合目に向かいました。18時頃現地に着いたのですが、案の定上空は雲、19時頃には霧が出て来て足元すら見えない状態でしたが、温度順応に時間が掛かる鏡筒なので、早々に設置してスタンバイ。 21時頃に(丁度温度順応したころ)霧、雲ともに切れて撮影できる状態になってきました。 ラッキー!
今回は、6Dが修理中でQSI683での撮影となり、FSQ130はF3Reducerと組み合わせた対象として、Sh2-154+155、IC1848を狙う事にしました。

夏場に撮影の機会があれば、ケフェウス周辺を撮って行こうと思っていたのですが、悪天候の連続で、今回追っかけで、先ずはSh2-154+155の撮影を開始しました。 ところが雲が入ったり、ガイドが安定しないなど、枚数確保が、難しそう。
台風一過とは言っても、湿度が高かったので主鏡には乾燥空気を送っていたのですが、気が付いたらガイド鏡がしっかり曇ってました。 この際、PoleMasterで極軸合わせているしF3(f 390mm)だし、途中からノータッチガイドにしてみました。

Sh2-154、155
Sh2-154_155web
FSQ130ED+F3Reducer+Astrodon Tru-Balance
QSI683 -25℃
L:3min x 10  R:3min x 3  GB:3min x 2

一枚当たりの露光時間が短いので、ノータッチでも問題なさそう。(重量級の赤道儀だし)  但し枚数が少ないのでノイズが目立ってしまいました。そこで今回Nik Collection Dfine 2 を使ってみました。 結果としてはかなり良さそうです。

夜半過ぎから空も安定して、湿度も低くなってきたので、引き続き次の被写体へ。

IC1848
IC1848-3Web
FSQ130ED+F3Reducer+Astrodon Tru-Balance
QSI683 -25℃
L:3min x 16  RGB:各3min x 4

通常6Dを使用しているので、LRGBのアライメント調整とかレベル調整は手間がかかる思います。逆に表現の自由度が広いので、自分のパターンが決まってしまえば良いのかもしれませんが、暫くの間、試行錯誤が続くように思います。

これから先、秋晴れが続くと良いのですが、どうなりますか・・・



梅雨の晴れ間を狙って10日11日と、片品へ遠征してきました。
片品は東から北にかけて非常に暗いので、今回のメインはSh2-126(鷹の爪)としました。 非常に淡いHα領域で過去何回か撮影していますが、まともに撮れていませんでした。 今回はデジタル一眼用Hαフィルターを用意して万全な体制で?、とは言ってもベイヤー配列に帯域35nmなので、どの様に撮れるかは不明。
先ずは6D+Hαフィルターの撮影は初めてなので、テストと言う事で・・・

北アメリカ星雲+ペリカン星雲(Hα)
北アメリカ・ペリカン星雲HαWsb
        FSQ130ED+F3Reducer+baader Hα35nm
        EOD6D冷却改造  ISO1600
        5min x 6

ノートPCで画像確認したところそこそこ写っていたので、早々にトカゲ座に移り、Hαの撮影を開始しましたが、流石に手強い。 ノートPC上では殆ど確認できないレベルで、返ってLPS-D1の方が良く写っていたので、こちらで集中的に撮影を開始しました。

Sh2-126(鷹の爪)
鷹の爪2web
        FSQ130ED+F3Reducer+IDAS LPS-D1
        EOD6D冷却改造  ISO1600
        5min x 32

上の画像はHα画像は加えていませんが、加えた方が良いかどうか今後検討したいと思います。
撮影終了後、薄明まで多少時間があったので、サクッとM31を撮ってみました。

M31
M31Web
FSQ130ED+F3Reducer+IDAS LPS-D1
EOD6D冷却改造  ISO1600
5min x 2 + 3min x 1 + 2min x 2

スタート時は雲があったのですが、丁度月が沈む頃に晴れ上がり、そのまま薄明まで好条件で撮影できました。前回の須走もそうでしたがラッキーだったと思います。
11日はモカのパパさんが来られて、二人で撮影開始となりました。昨日同様、スタート時は雲が厚くスタンバイ状態。なかなか雲が切れず、その隙間を狙って撮影したのがこの画像です。

クワガタ、バブル、M52周辺
H4加算TC印刷Web
        FSQ130ED+F3Reducer
        QSI683 Hα(5nm) 10min x 4

残念ながら、Hα以外は、ガイドエラーが発生したり、ピントが甘かったりでNGでした。また次回と言う事で持ち越しですね。 


3年前の七夕の日に天城高原で天の川を撮って以来、この日の天候には恵まれませんでしたが、6日の朝から何と晴天域が富士から伊豆にかけて現れていたので、GPVとにらめっこしていたところ、モカのパパさんからお誘いのメールが・・・
そこで須走を提案させて頂き、早々に準備を始めました。
現地に到着して場所決めしていたところにジェームズさんが来られ、ご一緒させて頂きました。また、下界?には(1000m以下でしょうか)雲海が広がり絶好のコンディション。

イメージ 1
※日没直前に富士山の陰が雲海に映っている様子(正面は箱根連山)

今回は、まゆ星雲狙いで準備をしていたのですが南が暗く天の川全体が良く見えていたので、急遽、Nanotrackerを セットして撮影開始。ところが極軸が合わず星が止まらない。 じじい目+近眼+乱視では穴を通して北極星を合わせるなんて至難の業。 仕方が無いので、露光時間を30秒にして何とか・・・です。

天の川web
        EOS6D+Sigma 15mm対角魚眼 ISO25600 30sec x 8

まゆ星雲(IC5146)
まゆ星雲web
FSQ130ED + Canon Ext EF1.4xⅢ + QSI683
L:5min x 13  RGB:各5min x 4 ビニングなし

エクステンダーを使用することで拡大は出来ますが、やはり解像感は下がるようです。そこで弱いシャープネスを掛けてみましたがどうでしょう。また、淡い所を描写するには、撮影時間が短かったようですね。

この日は夜明け前に天頂付近に雲が出てきましたが、ほぼ一晩中晴れて絶好の撮影日和でした。 強いて言うと、夜中に登山客が車で来られるので、低い位置の撮影は被ってしまうので、高度の高い被写体が良いですね。

帰りは時間に余裕があったので、日の出を拝んで帰りました。

パパ用
※手前に見える湖はは山中湖

富士山のマイカー規制が7月9日~9月11日なので、暫くの間はこれませんが、ぜひまた来てみたい撮影地ですね。

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