星より機材

天体写真いつまで経っても暗中模索


久し振りに二晩連チャンで撮影して来ました。5月16日と17日が二夜連続で条件が良さそうでしたので気合を入れて嬬恋まで行って来ました。今回の撮影は最初の夜はε-160EDと2400MCの組み合わせ、次の夜が183MMとの組み合わせを想定して準備してきました。
前回の嬬恋は愛妻の丘でしたが、今回は早めに現地到着したので、ウロウロ探索した結果、何時もの畑のど真ん中に場所決めて機材組みを開始。
畑の農作業はまだ本格的には始まっていない印象で人気は無い状況でした。そこで早々に組み上げて一休み。周りは畑ですから視野が広いので撮影しやすい場所です。
初日の被写体は先ずは青い馬(IC4592)後半はM8M20として特に青い馬は淡いので前回も使用したNBZフィルターを使用してみました。が、結果としてカブリが複雑で処理が止まってしまいました。と言う事でM8M20から。
      M8 M20 周辺
M8M20web
      ε-160ED + IDAS NBZ Filter
      ASI2400MC Pro   Gain:158 Ofset:30
      5min x 32
      Mount:CLUX200HDA
      Guide:GT-40 + Ultrastar + PHD2
      Software:Photoshop、FlatAidPro、、StellaImage

夜明けに青空Flatを撮影し終えてから一旦撤収して一休み。その後つつじの湯温泉で仮眠して夜の撮影に向かいました。2日目はハルのパパさんも合流して撮影開始。本命はクレセント星雲ですが、上がるまで時間があったので先ずはこれから。最近撮ってなかったので・・・
      M101
M101web
      ε160ED + εExtender160ED + Extender EF1.4x +Astrodon LRGB Filter
      ASI183MMpro Gain:111 Ofset:10 -20℃
      L:5min x 16 RGB:各5min x 4
      Mount:CLUX200HDA
      Guide:GT-40 + Ultrastar + PHD2
      Sftware:Pixinsight、BXT、StellaImage、FlatAidPro、Photoshop

引き続きクレセントの撮影開始。一応LRGBとAOで撮影しましたが、先ずはAOOをアップします。LRGB画像はAOと併せた処理を進めていった結果、良ければ改めてアップします。
      NGC6888(クレセント星雲)
NGC6888 AOO2web
      ε160ED + εExtender160ED + Extender EF1.4x +Astrodon LRGBAO Filter
      ASI183MMpro Gain:111 Ofset:10 -20℃
      A:5min x 8 O:5min x 8
      Mount:CLUX200HDA
      Guide:GT-40 + Ultrastar + PHD2
      Sftware:Photoshop、FlatAidPro、StellaImage

一応、予定していた撮影は終了しましたが、薄明までちょっと時間があったので追加で・・・
      M20
M20web
      ε160ED + εExtender160ED + Extender EF1.4x +Astrodon LRGB Filter
      ASI183MMpro Gain:111 Ofset:10 -20℃
      L:5min x1 RGB:各5min x 1
      Mount:CLUX200HDA
      Guide:GT-40 + Ultrastar + PHD2
      Sftware:Pixinsight、BXT、StellaImage、FlatAidPro、Photoshop

流石に撮影時間20分ですからそれなりにと言った所です。
最初に撮影した青い馬は淡いだけあって難しいです。折角撮影したので、もう少し継続して処理を進めたいと思います。

4月19日群馬方面の天候が面良さそうなのでハルのパパさんに連絡を取って撮影に行こうと準備を始めたのですが、残念ながらお仕事と言う事で一人で出かけることになりました。撮影場所は嬬恋方面として出発したところ、ハルのパパさんから連絡があり、GENTAさんが嬬恋に向かっているとの事で、愛妻の丘で待ち合わせる事で調整して頂きました。
今回の撮影は、以前購入して殆ど使用していなかったカラーカメラASI2400MCを本格使用する為のテストが主目的となります。まだ明るい内に到着して準備を始めたところにGENTAさんが来られてご挨拶させて頂きました。初めてお会いしたのが朝霧高原だったのですが、後で調べてみたところ6年振りの再開でした。
最初の被写体はおとめ座銀河団として暗くなるのを待っていたのですが、なかなか雲が切れない!!! SCWではとっくに晴れているはずなのに。星景写真で来られた方も居られていたのですがやはりスタートできない状況が続いていました。結局、おとめ座銀河団はあきらめて、夜半過ぎに昇って来たはくちょう座に変更して撮影開始することに・・・
      サドル周辺
サドル周辺web
      ε-160ED + IDAS NBZ Filter
      ASI 2400MC Pro Gain:158 Ofset:30
      5min x 16
      Mount:CLUX200HDA
      Guide:GT-40 + Ultrastar + PHD2
      Software:Pixinsaight、BXT、Photoshop、FlatAidPro、StellaImage

      網状星雲
網状星雲web2
      ε-160ED + IDAS NBZ Filter
      ASI 2400MC Pro Gain:158 Ofset:30
      5min x 21
      Mount:CLUX200HDA
      Guide:GT-40 + Ultrastar + PHD2
      Software:Pixinsaight、BXT、Photoshop、FlatAidPro、StellaImage

今回の撮影ではIDASのDual Band Filter(NBZ)を使用してみました。以前からこの組み合わせで撮影しようと思っていたのですが、なかなか機会が無くやっとと言った所です。結果としては想定通りAOO画像に近い仕上がりになったと思います。シーイングが良かった事とかBXTを使用しているなどの影響も大きいと思いますが、かなり高い解像度の画像が得られたと思っています。
おとめ座銀河団の撮影の時はClear Filterを装着していたのですが、こちらの方はまた別の機会に試したいと思います。
ε-160EDとフルサイズカメラの組み合わせで撮影するようになってから、Flat画像は自宅に帰ってから青空で撮る様にしています。注意点としてはカメラを撮影時と同じ取り付けに戻す必要があるのですが、今回のカラーカメラは円筒形なので、取り付けの向きが判らなくなってしまいました。盲点でした。

2016年の2月にω星団を撮影したのですが、高度が低いのとシーイングの悪さで、当時の私の能力では作品に出来なかったことを思い出していました。具体的な状況は、スタックと言うかコンポジットと言うか複数の画像を重ね合わせた時の星の位置が全く合わない事と、星像がビロ~ンと伸びてしまっている、この2点が問題でした。
と言う状況ならば、PixinsightのStaraligmentとBlurXTerminatorの組み合わせで行けるのでは・・・と言う事で再処理してみました。その結果、予想以上の出来映えになったのでアップしてみました。
     ω星団
           ω星団3web     
     FSQ130ED + Astrodon LRGB Filter
     QSI683  -30℃
     L:10min x 5 RGB:各10min x 2
     Mount:EM400
     Guide:GT-40 + Ultrastar + MaximDL
     Software:Pixinsight、BXT、FlatAidPro、StellaImage、Photoshop
     撮影日:2016年2月11日
     撮影場所:星が山公園

星がきちんと重なっているし、星像が丸く締まっているのには驚きました。私のレベルでは、これらのソフトを使いこなしているとはとても言える状況では無いのですが、少なくとも良いとこ取りでここまで行けたことに驚いた次第です。

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